


「いつも自分と向き合い、
気持ちと響き 合う」
Vol.10
音楽家
岸田 繁 さん
「ノートブックパソコン」
ここちよく生きる。あなたが輝く。
ラインアート シャルマン 15 周年 特別インタビュー企画

かがやきに充ちている人の傍らには、きっと最高の相棒が存在します。
素晴らしい相棒と一体になった時、人はどこまでも輝ける。
ラインアート シャルマンも、人に寄り添い、その人をより輝かせる“相棒”でありたい。
さまざまな分野で活躍するプロフェッショナル15人のお話から
“相棒”との一体 感がもたらす、かがやきの秘密を紐解きます。
かがやきに充ちている人、そのひとのそばには、きっと最高のバディ達がいます。最適な相棒と一体になった時、ひとはどこまでも輝ける。ラインアートの想いも、そこにあります。人によりそい、輝きを増したい。
様々な分野で活躍するプロフェッショナル15 人にお話を伺いながら、一体感がもたらす奇跡と、かがやきの秘密を紐解いていきます。
ここちよさと生きる。あなたが輝く。
ラインアート シャルマン 15 周年
特別インタビュー企画

Vol.10
音楽家
「ノートブックパソコン」
岸田 繁 さん
岸田繁さんの“相棒”であるノートブックパソコンと。今回着用したラ・カンパネラ コレクション XL11008 BK (取扱店舗限定商品)。アセテートフロントに合わせたメタルのインナーリムが見る角度によってきらめき、高級感を演出。テンプルの印象を際立た せるプレスラインは、熟練の職人の手わざが光る。

岸田繁さんにとってノートブックパソコンとは

岸田繁さんにとってのノートブックパソコンが楽曲を創り上げるために欠かせない “相棒”であるように、ラインアート シャルマンはこれからも、すべての人に寄り添い、その人生を輝かせるパートナーを目指していく。
- デビュー以来、メガネがキャラクターの一部に
今回の撮影で岸田繁さんがセレクトしたのは、ボリューム感のあるフロントと極限まで薄くプレスしたテンプルのバランスが絶妙なウエリントンタイプのメガネ。
「普段から黒縁のメガネを選ぶことが多いですね。人より耳が後ろについているのか、かけていてズレてくるとストレスになるのですが、このメガネは演奏する時に動いたりしてもずっとフィットし続けてくれそうですね」。
岸田繁さんが音楽ソフトやAIを使いこなしながらも人から生まれ人へと届く音楽にこだわり続けるように、ラインアート シャルマンも人が装着した際の心地良さを追求。8年以上の歳月をかけて開発した独自素材「エクセレンスチタン」によるバネ性と素材を活かす「レーザ微細接合」技術で、ストレスのないかけ心地を提供している。
「合わないメガネによるストレスは本当に実感しているので、メガネはちゃんとしておきたいなと改めて思いました」

現在はくるりのニューアルバムを制作中。一方でこの6月には新しい弦楽四重奏も発表した。
「デビューして30年近くになりますが、我流でやってきたことがあまりに多いので、老後のためにちょこちょこ勉強や練習の時間も取るようにしています。あとは変わっていく音楽の世界で残っていって欲しいもの…録音技術などもそうですが、中高生の部活がなくなりつつあることでブラスバンドが減り、ファゴットが激減しているんです。誰かに守ってほしいし、自分自身でも何かできないか、そんなことも考えています」。

- AI時代が到来する今こそ大切にしたいもの
コンピュータや音楽ソフトが楽曲制作の必需品になっている“今”のすぐ先に、更なる変化、進化の波がやってくると岸田さん。
「インターネットの出現は産業革命の時代の蒸気機関の発明に匹敵する画期的な出来事だと言われてきましたが、AIの普及はそれよりもスゴい変化になるんじゃないかと思っています。今、徐々に生活の中に浸透しつつありますが、音楽制作においても、2、3年後にはかなりのシェアを占めるようになると思っています。そうなると生活がどう変わるか…。例えば雨の日にちょっと憂鬱だから気分を変えたい時など、今は聴きたい音楽を人間が選んでいますが、これからはAIが勝手に察知して人間の気分や好みに合う音楽を生成する時代がすぐにやってくる。人が普段耳にする音楽が変わっていくことになるだろうと、最近はミュージシャン仲間ともよく話しています」。
AIが参入する近い未来に、人間だからこそ生み出すことができるのは、どんな音楽なのだろうか。
「私にとって音楽は、できるだけ長く続けていきたいライフワークなので、AI時代に何ができるのか、普段からよく考えています。自分が音楽を創る時にはいくつかのポイントがあって、素晴らしいなと心打たれるものは色々なものを超越して気持ちで入ってくる。その感覚は知っているけれど説明できないもの…それを人は芸術と呼び、その部分は、技術や手法が進化しても変わらないのかもしれません。AIに勝ちたい、というわけでないのですが、自分がAIだったらどうするだろう‥と日頃から考える訓練をすることで、そうでないこと=自分のやるべきことが逆に明確になるかもしれません」。
岸田さんにとって、ノートブックパソコン同様にいつも手離せないのが、メガネ。
「子どもの頃は3.8くらいの視力があったと言っても大袈裟でないくらい、遠くの文字も読めたんです。それがテレビゲームに熱中するうちに右肩下がりで悪くなって。中学からメガネ、高校1年くらいからはコンタクトレンズだったのですが、ホテルで深夜の当直のアルバイトをして煮沸消毒をちゃんとしないまま仮眠したり何日もつけっぱなしにしたら目が痛くなってしまってメガネに戻しました。目が治ってまたコンタクトにしようかと思った頃にはデビューしていて、お前はメガネで売り出しているのだからメガネをかけろと言われて(笑)。以来、ずっとメガネです。

- デジタルとアナログの狭間での楽曲制作
高校3年生の時に出会った佐藤征史さんとバンド結成。その後、ともに同じ大学の音楽サークルに進む。1996年にアマチュアバンドコンテストに出演するためバンド名を「くるり」と命名。バンド名は地下鉄の駅にあったUターンの標識に由来する。
「まわりがみんな英語のかっこいいバンド名ばかりだったので、あえて平仮名にしました」。
コンテストで優勝し、「くるり」は活動を本格化。1998年にメジャーデビュー。以後の活躍は多くの人が知るところだ。
「楽曲を作って手応えを感じたことはちょくちょくありましたが、その時その時を必死にやってきただけ。順調とか成功したと考えたことは今に至るまでないですね。思いついた断片的なメロディーの点と点をつないでそれが線になり曲になる瞬間を楽しんできました」。
現在、作品づくりに欠かせないのは音楽ソフト。
「デビューした頃からあったのですが、僕が使うようになったのは2000年くらいから。そもそもバンドマンは演奏家でもあり、エンジニアに録音してもらうのが王道のスタイルでしたが、僕は割と早い段階から自分で録音や打ち込みをしたり、PCで譜面を書いたりしてきました」
音楽にしても写真やグラフィックデザインにしてもアナログから始めてデジタルを駆使するようになった世代と、最初からデジタルだった世代にはギャップがあるように感じられる。
「今のデジタルネイティブな世代のミュージシャンとはパソコンや音楽ソフトの使い方は違うかもしれませんね。彼らは音が出ている理由について考える前に理想の音に素直に反応する。でもデジタルを知る以前から音楽に触れてきた私たちは、一度立ち止まって仕組みについて考える。面倒くさいといえばそれまでですが、だからこそできることもあると思います。私がPCを使ってやっていることは実験ばかり。最終的には成果物として完成させることが目標ですが、ノートブックパソコンを持ち歩き、自宅や旅先のホテルの部屋などでも楽曲制作と向き合っています」。

- 子ども時代から“音遊び”が好きだった
「くるり」のヴォーカル、ギタリストとして、また近年では作編曲家として管弦楽曲や映像のための音楽を手がけるなど、活躍の幅を広げている岸田繁さん。
「特段、音楽の教育を受けたり楽器を習ったりしたわけではないのですが、父がクラシック好きだったこともあり、いつも家では音楽が流れていました。兄弟や従兄弟と色々なものを叩いたり、替え歌を歌ったり、“音遊び”をして過ごす子供時代でしたね」。
幼稚園の先生が弾くピアノやテレビから聴こえてくるアニメの主題歌、ゲーム音楽、FMラジオから流れてくるロックやポップスなど、さまざまな音楽に触れた幼少期〜少年時代の原体験が、後に独自の作品を生み出す糧となっていく。
「初めてギターを買ってもらったのは中学3年生の頃。バンドを始めて、あの曲がやりたい、これやりたいと、輸入盤のCDを聴いたり地元のライブハウスに通うようになりました」。
高校生になると自分で作曲にも挑戦するように。
「当時は既にコンピュータを駆使して楽曲制作を行うミュージシャンもいましたが、高校生の僕はまだ持っていませんでした。でも、4トラックのMTR(マルチトラックレコーダー)で自分の声を多重録音してみたり。音を作ることに夢中になっていました。
Photos:Yoshihito Sasaguchi(SIGNO)
Hair&Make-up:Kyoko Kawashima
Styling:Masayo Morikawa
Realization:Tomoko Shimizui
INFORMATION
くるり主催「京都音楽博覧会2025」が、10月11日(土)・12日(日)に京都・梅小路公園で開催。“環境・文化・音楽”をテーマに、今年も多彩な出演者が集結。
京都音楽博覧会2025オフィシャルサイト:


PROFILE
1976年4月京都生まれ。音楽家。ロック・バンドくるりのフロントマンを務める傍ら、作編曲家として管弦楽曲や映像のための音楽を数多く手掛ける。代表作に『ばらの花(2001)』『交響曲第一番(2013)』『リラックマと遊園地(2021)』などがある。
くるりオフィシャルサイト:
岸田繁オフィシャルサイト:
岸田 繁
Shigeru Kishida
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人生。それは素晴らしい舞台。
時に絵のように、時に詩のように、
時に音楽のように。
豊かな彩りをもたらすのは
より心地よい日々。
15周年を迎えたラインアート シャルマンは、
これからも
いつまでもかけていたくなる心地よさと
一人ひとりを彩る美しさで
あなたの毎日を満たし、さらに輝かせます。

いつまでもかけていたくなる心地よさと、一人ひとりを彩る美しさで
あなたの毎日を満たし、さらに輝かせます。
ラインアート シャルマン 15 周年。